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22.08.10 いのち・・・って・・・・・。

夏の預かりの朝、ある園児が登園時半分涙顔でした・・・・・。

麦わら帽子を目深にかぶって、泣いているところを一生懸命隠しながらエントランスのすみっこでしばらく過ごして・・・・・。

玄関に入ってきたらこうなっていた。

聞けば、捕まえたカマキリとトンボを一緒に入れていたらトンボが食べられていた・・・と・・・・・。

ショック・・・・・・・。
泣いていることに触れられたことも、飼育ケースを落としたことも重なって、
もっと悲しくなっちゃった・・・・・。


しばらく、こんな感じで過ごしていました。

前回のブログと同じ日でした。つぼみさんと虫図鑑を見ながらこちらから様子を見ていると・・・・しばらくして落ち着いてお預かりの部屋に入ってきました。

自然な流れで、虫図鑑を見ていた私たちのところへ。

膝の上に乗って、じーーーーーっと図鑑を眺めだした。

トンボのページ・・・・・。
表情を特に変えることもなく、だまーーーーーって
図鑑を見つめる・・・・・。

トンボがトンボを食べる写真が・・・・・。
共食い・・・・。


カマキリの場所もチェック。
カマキリもほかの虫を食べるシーンが・・・・。





トンボの羽しか残ってなかったけどさ・・・・・
どんな体やったん?


聞いてみた・・・・。



これ・・・・・。



ふーーーん・・・・。



静かな時間・・・・・。





おもむろに持ってきた飼育ケースの中の
トンボの羽を取り出して・・・・・


重ねだした・・・・・。



ほら・・・・・。

濃い方が本当の羽です・・・・・。



とんぼとカマキリを同じ飼育ケースに入れたのは、たまたまだったかもしれませんが・・・・・。本当に素晴らしい貴重な命の学びをいただのではないでしょうか?

悲しいとも、腹立たしいとも違う・・・・複雑な感情。

だって、彼にとってはカマキリもとんぼもどちらも大切だったのですから。

大切なものが大切なものをやっつけた・・・・・。

カマキリの側から物を見ることも、反対にトンボ側から物を見ることも難しくて感情の整理が難しかったと思います。

自然の摂理・・・・・。

私たちも、沢山の命をいただいて生きていることをこれからまた食を通して「わかる」ことができたらすばらしいな・・・・と思いました。

昼ご飯を食べた後・・・・・元気な表情で職員室を覗きに来た彼。

「きゅうり入れてたけど(観察ケースにきゅうりが入れてあったんです)・・・・はじめっから食べてなかった・・・・。」と一言残してさわやかに去っていきました。

彼なりに、整理もついて・・・・そして何かがわかったのでしょう・・・・・。

私たちのまわりにあるすべてのいのちは、こうして大切なことを教えてくれます。

そんな一つひとつを大切に拾い、味わいながら過ごしていきたいと思ったのでした・・・。

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