19.11.18 ひっかかったボール
おかたづけをしていたときのこと・・・・・『あーーーーーー!!!!』と、子どもたちの声・・・・。
見れば黄色いボールが木に引っ掛かっている・・・・・。
『先生木にボールがひっかかっちゃった。』『ほらっ見てみて。』『どうしたらいい?』とやってきた。『さあて、どうしようか・・・・・どうしたらとれるかな・・・・。』それだけ言ってしばらく見守っていたら・・・・・・・。
ほらほら、持ってきた持ってきた。長いもの。『これでいけるんじゃない?』とつんつんつついてみる・・・・・が・・・・思ったより高いところあって取れない。
木をゆする者、背の高い人に長いものを託す者・・・・色んな姿が見られたが、年長の女児が滑り台からボールの位置を確認して、『ここからボール投げたら?』と言い出した。年長男児がそれを聞いてやってみる・・・・・。
すると・・・・・。無事に取れました。
取るために使ったボールがまた木の低いところに引っ掛かって、みんなで苦笑い・・・・。棒を使って、救出して終了しました。
木に引っ掛かったボールを取ることなんて何てことないとお思いでしょう。
こんな小さな小さな一コマの中に、子どもたちの成長の確認なんてできるの?って・・・・。
子どもたちはいろんな出来事を通してそれぞれに経験値が上げて行きます。経験値とは経験によって手に入れることのできるものです。
例えば『長いものを持ってきてみよう』というのも、もしかしたら夏の蝉取りで培ったものかもしれない・・・『木をゆすってみよう』というのも、ゆすったらどんぐりが落ちてきたなどの体験があったかもしれない・・・『ボールで当ててみたら?』というのだって一緒、ドッジボールで当てる経験からひらめいたかもしれない・・・・それから友達の提案を受け入れて実践してみたこと・・・・これだってもしかしたら友達の言うことを聞かないで失敗した体験、もしくは聞いてよかった経験があるかもしれない。
子どもたちが選択した行為にはすべて説明があるんです。
この日、写真で見ていただいても分かるように、取り巻きが沢山いたでしょう・・・。これだってとても大事。
そうなんです。ただ見ていたように見える彼らだって大事な経験をしてるんですよ。じーーーっと見ていた記憶がこれからの生活の中で何かしらの力になる。
だからこそ、だからこそです。『今』子どもたちとどのような時間を過ごしていくのか大切に考えたいですよね。