20.12.29 子どもたちが手に入れた宝
11月の半ば過ぎからイエスさまをお迎えするための心の準備が始まりました。
年長の子どもたちは以前ブログでもお知らせしたように、ひとりひとり台詞を頂きその言葉を大切に温めながら活動してきましたよ。
19日は3部制の少人数の中、何とか聖劇を見ていただくことが出来てありがたいなあと思いました。感謝です。
毎日、窓を全開、マウスシールドを付けての活動でした。
衣装を着ての総練習。
「イエスの誕生」の劇は彼らの清い心と、毎日の頑張りによってとても素敵なものになりました。
当日・・・・声が裏返ったり、のどが詰まったり、小さい声になったり、音程をはずしたり、心が緊張で一杯になったり・・・・・・お客さんが見てくれていることに対する大きな大きなドキドキがあったと思います。
今年は、本当に少ない中で行いましたから、誰がどこにいるのか子どもたちにはちゃんと見えていたと思うんです。
これね・・・・不思議なもので、誰がどこにいるかわからないくらい沢山の人の前の方が緊張するんじゃないか・・・・と思うでしょう?
そういうものでもないんですよ。
緊張は人数に比例しません。
ピアノでもなんでもそうだと思いますが、発表会よりも意外とグレードを取る時の少人数の中での表現の時の方が緊張するっていうこと・・・あるでしょう?
大切なのは、子どもたちがどんな学びをして、どんな宝を自分のからだや脳みそに納めたか・・・・・。
当日の出来栄えはその日見えた「ある1日の子どもの姿」にすぎません。
上手にできた、失敗しなかった、声が小さくなってしまった、ずっこけた・・・・・・これは目に見えるもの。
大事なのは目に見えない育ち。
緊張の中どんな形であれ、自分の力で最後までやりきったなら、踏ん張ったなら、それは・・・「やりきる力・あきらめない力」・・・・これがその子の中に備わっているという事。
緊張でいつものように歌えなかったとしても・・・・歌う事が楽しい、好きだと思えたなら、それは・・・「夢中になる力」・・・・これがその子の中に備わっているという事。
逆もあるかのしれませんね・・・・。「僕は表現するの苦手だな・・・・」そんな風に感じていたとして・・・・それでも「いやと感じるもの」を自分なりに処理して、自分の出来る形で表現したなら、それは・・・「自分にわき起こった気持ちをコントロールする力」が備わっているという事。
何よりみんなで協力して一緒に取り組めたのですから、それは・・・「コミュニケーション能力」が備わっているという事。
見えるものを通して、目に見えないものを想像すると沢山の力(非認知能力)が育っていることに気づかされます。
クリスマスは、プレゼントの時。
「プレゼント」という目に見えるプレゼントを通して目に見えない「大切ですよ」「愛していますよ」という気持ちを渡したり、受け取ったりする・・・・・そんな日です。
クリスマスの1番のプレゼントは「イエスさま」です。
子どもたちがした「イエスさまの誕生」を通して、私達一人ひとりがどれだけ大切にされているのかを改めて味わってみるのもいいかもしれませんね。