22.12.22 年中組劇遊びの歩み
年中組は「桃太郎」でした。
現代版の桃太郎(笑)
2学期はじめくらいだったでしょうか?子どもと会話をしているとき、何かの話から浦島太郎・・・・というワードを使ったとき、「なに?それ?」って言われたんですよ。「知らないの?」と尋ねると「しらなーーーい。」と・・・。
意外と、昔話に触れる機会って少ないのかも・・・・と感じた時がありました。
たくさん本を持ってらっしゃると思うのですが、昔話・・・どうですか?
お家にありますか?
年中担任が「桃太郎」の提案をしてきた時、いい学びになるかも・・・・と思いました。現代版の桃太郎でしたが・・・・。
子どもたち一人一人が長いセリフをしゃべっていましたね。よく頑張っていました!!
今 世の中では「多様性」がうたわれています。
今回はそれぞれの動物の特徴や特技を子どもたちが話し合ってセリフにしています。それは本で学んだか、動物園に行ってみたか、歌の歌詞から知ったことか・・・・それぞれの経験値から引っ張り出したものです。
最後に、「ところで、桃太郎さんの得意技ってなあに?」というセリフが出てきます。これが・・・・大事なポイントだと思っています。
そう・・・・私たち人間同士って、鳥やウサギの様にわかりやすい見た目の違いってないですよね。
せいぜい背が高いだの、目が大きいだの、顔が丸いだの・・・・。
ここで、その子それぞれの優しさや強さ・・・・・内面の多様性にグーーーーっとアプローチしていくわけです。
そうです。今回の彼らの学びはそれぞれの内面の多様性、考え方の多様性に気が付くこと。
日本という国は島国で沢山の民族と交わる・・・という機会も少ないでしょう?
どちらかというと、「普通こうだよね・・・・。」とか「察する」とか「迎合する」みたいな日本人特有な文化の中に生きていていると多様性と遠く離れた考え方になりがちです。
日本特有の美意識や職人技や繊細さ・・・・それは大切にしながら沢山の考え方に出逢って、それぞれの味・違いを楽しんで受け入れる・・・・また新しい考え方が自分の中に入ることで豊かになることを知ってくれたらいいなあ。
いろんな生き方考え方がすべて「いいんだ」とわかれば、とても生きていきやすくなると思うんです。彼らが生きる未来はぜひそうであってほしい。
たとえ、周りがそうでなかったとしても、そんな考え方を持って幸せに生きてほしいと願うのでした。
桃太郎から壮大な願いが生まれましたがこの劇活動をきっかけにこれからの保育の中でも、子どもたちの個性を大切に楽しみたい・・・・と思いました。