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22.12.22 年長組降誕劇までの歩み

年長組は春(5月のマリア様の月)からイエス様の降誕について、みんなで考える時間を設けてきました。

皆で輪になって、一人ずつ、降誕劇の言葉を読みながら、聖劇の各シーンの理解を深めていきます。

マリア様を通して、自分に与えられたお仕事、神様があなたに願われていることは何なのかを考えたり・・・・ヨゼフ様を通して夢について考えたり・・・。

クラスのホーリーコーナーには、その時のテーマに沿ったセリフカードを置いておいて子どもたちが自由に降誕についての言葉に触れられるようにしておきました。

どんどん子どもたちの中に聖劇の内容が静かに入り始めたころ・・・・・聖劇を演じる活動がスタート・・・・。

とても、いい流れでした。

この月は宿屋さんのシーンを深めていました。

こんな風にいつでもセリフカードを見ることができるようにしておきました。
すると・・・・こうやってセリフを読みにやってくる・・・・。


マリア様にお家からもってきた聖劇の絵本を読んであげていました。
ひとりで、小さな声で・・・・・。


隠し撮り・・・・。



ご自分のお話を読み聞かせてもらうって・・・・
マリア様はどんな気持ちだったでしょうね・・・・・。








前回のブログでもお話しましたが、
子どもたちの近くにいつも神さまがいらっしゃいました。
よく1階に降りてきて
マリア様のご像の前で色んな事をしていました。


ひとりでマリア様にお話をするお友達・・・。
こうやって手紙を書くお友達・・・・。


この手紙・・・・先生たちが促したものではありません。
すべて子どもたちが主体的に動いたものです。
この紫のお手紙も、職員室まである子どもが
画用紙をくださいと取りにきました。

うーーーーん、どれにしよっかなー?紫がいいなあ・・・・
なんて言いながら大きな画用紙を持って行ったんです。


切って使ったんですね。
お手紙を書いているお友達を見て自分もしたくなる・・・。
誰かの気づきや思いが影響しあっているところもとてもいいところです。

誰かがやっていることが・・・・誰かの気づきが・・・・・
いつしか確かな「自分の思い」になっているところが素晴らしい!!


そして・・・・この、置き方が可愛くないですか?
ちゃんとマリア様の方に向けて置かれていて・・・・。







聖劇の活動が始まりました。

今年は自分たちで動きを考えながら進めました。

先生!!こんな風にしようと思うんだけど・・・・・
と、見せに来てくれたお友達も・・・・・。



初めは、言葉一つひとつに動きをつけすぎて
ちょっとしたコントみたいになっていました。

どんな風にしたら、美しく見えるか、
このお話の静けさや感動を表現できるか・・・・。
つけ足したり、そぎ落としたりしながら考えて進めました。


自由遊びの時間・・・・。
この日は舞台があいていませんでした。
廊下で自分たちで「やろうやろう!!!」と誘い合って
劇の活動を楽しんでいました。



この日はある女児が、せき込んで
セリフがうまく言えませんでした。

活動が終わった後、「先生・・今日咳が出てセリフうまく言えなかった・・・・」と
「もっと、うまくやりたかった。」とお話をしに来てくれました。

大丈夫大丈夫・・・・そっか・・・もっとうまくやりたかったんだね・・。
なんて言いながら彼女の話を聞いてたら・・・・・
周りに子どもたちが集まってきていました。
ワサワサとそれはそれはたくさん・・・・。

「どうしたの?」「大丈夫大丈夫!!」って。


こうなったら、仲間たちの力を借りた方が断然にいい。
彼らにお任せしました。


ありがとう・・・・・。









本当にいろんな、ドラマがありました。

子どもたちの様子を写真でご覧ください。

オープニング


先生のピアノと子どもの歌声が重なります。


マリアの紹介。


受胎告知のシーン


王様の命令を伝える兵隊。
人口調査の命令。

長い旅に出る。


宿探し


なかなか泊るところが見つからない。


やっと馬小屋に泊めてもらえるようになる。



不思議な星

羊飼い見たこともない大きな星を見つける


羊飼いにイエスの誕生を知らせる天使


不思議な星に導かれてイエスに会いに向かう博士たち


フィナーレ




予行の写真も載せておきますね。

素敵な素敵な聖劇でした。
皆の心にイエス様が生まれてくださいました。

彼らの心の中はとってもあたたかいですから
きっと、イエス様は微笑んですやすやと眠っていらっしゃることでしょう。


心の中に生まれてくださったイエス様を
またこれからも 大切に育てていきましょうね。






本番前・・・・・

ある男児が「えいえいおーしよう!」と言い出したそうです。

担任にこの写真を見せてもらったとき、目頭が熱くなりました。

子どもたちが聖劇に向かう真剣なまなざしと、緊張感と、みんなで・・・・っていう空気感が・・・・写真から伝わってきませんか?

とてもいい写真だと思いました。

えいえいおーーーー!!!!

皆で頑張ろう!!!
一緒に頑張ろう!!!!



こんな風にして聖劇本番までの時を過ごした年長組です。

本当に毎日温かいかかわりの中で、私たち職員も幸せな時間を共に過ごさせていただきました。

彼らの主体的な言動にいつも感心させられていました。

とても自然に、優しい言葉が飛び交う。

ふざけたり、おちょけたり、ずっこけたり・・・・本当に色んなことやってくれるんですけど、肝心かなめな時にすごく温かい。

もう、生活の中の彼らの言葉・ふるまいになっているんですよ。

「先生、今日○○君めっちゃ上手になってたな!!」「なんか持ったろか?」「ねーねー聞いて。〇〇ちゃんすごいんだよ。」

こんな言葉かけてもらうと どうなるかわかりますか?

私たちも「ほんと!上手になってたね」とか「うれしい!!ありがとう!!」とか自然と優しい言葉が口をついて出てくる・・・・・。

優しいかかわりは優しい言葉を生み、優しい顔、笑い声に包まれ・・・・

その場所・時間はとても豊かになる・・・・・そんなことを改めて子どもたちに教えられたような気がします。

クリスマスは愛を分かち合うとき・・・・・。

優しい言葉と、笑顔と、「あなたが大切です。大好きです。」の気持ちで子どもたちとあたたかいクリスマスを迎えたいと思います。

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