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22.12.20 年少組劇遊びの歩み

年少組は「おいもをどうぞ」という劇遊びをしました。

子どもたちの元気な声と動きのかわいさとが よく見えてすてきでしたね!!!

年少さんの歩み・・・・・どんな風に活動したのでしょうか?

いつも思うこと・・・・それは・・・右から左に先生が考えた台本の通りに、訓練を重ねて、脳みその「記憶」を司る部分をだけを動かして どんなに整えられた出来栄えに仕上がっても・・・・それは全く教育的に意味がないということ。

体験・経験が大事です。そして、その体験を通して頭・心がどれだけ働くか・・・。

先生たちにはこれを通して何を学んでほしいのか、子どもたちの経験・学び・もうすでに手にしているもの・まだ手にしていないもの・・・・・などと、結びつけながら丁寧に進めてほしいといつもお願いしています。

「お芋」というプレゼントを通して、いただいた時の気持ち、あげた時の気持ちを学びました。いただいた時のうれしいはもう体験しているでしょうね・・・・でも誰かにプレゼントした時の気持ちは もしかするとまだいまいちピンと来ていないこどもも多いかもしれない・・・・・そこからのスタートでした。

3歳児の体験したことも含めて、紹介していきますね。

何やら玄関に集まってきました。


お芋ほりをした後に先生から提案がありました。
「お向かいの方にお芋を渡したいんです」と。
いいですね!!
体験です!!!





おばちゃんいるかな????

ドキドキ・・・・・。




おばちゃん お芋をどうぞ!!!!



お芋をもらっておばちゃんどんな顔してた???

うれしそうだったー!!!
わらってたーーー!!!

と、口々に答えていましたよ!!!



先生はまた尋ねます。
じゃあさ・・・・みんな今お芋プレゼントしたよね?
どんな気持ち??


うれしそうで うれしい
(おばちゃんがうれしそうだったからうれしいということだと思います)
いいきもち


幼い言葉ですが、
誰かのためにプレゼントしたことの喜びを
感じていたようでした。



そこから、劇の活動が始まりました。



張り切ってます!!!



これは道具とのかかわりです。

色々な道具が出てきますね。
似たようなものを使って生活しているでしょう?



たとえば手押し車なら、外のリアカーもそうですし、椅子なんかも運ぶ時の扱い方は似ています。
背負いかごはリュック、
かごは絵本袋の収納ボックス・・・・
といった具合です。

生活の中で、手にして関わっているものから学び
知らず知らずのうちに応用をして使っているものって
沢山あるんですよね。





舞台裏でも一緒に踊ったり歌ったりしています(笑)





「半分の概念」

沢山のお芋がどんどん半分になっていく。
数が半分になる・・・・・。
状態が半分になる・・・・。

このシーンはとうとう一つになったお芋・・・のところ。
ここからまた半分になります・・・・。


割り算は小学校に行って学ぶものじゃないんですよ。
概念は実は小さな小さな時から
もうすでに学んでいるのです。


どうですか?今年のクリスマス・・・・。
そんなことを考えながらホールのクリスマスケーキを
分けてみては・・・・・?

腕まくりまでして・・・緊張感と力の込めようが伝わてくるでしょう?

フィナーレ!!!



あるお母さんがクリスマス会の次の日、3歳児の担任にこんなことを伝えてくれたそうです。

”今まで、人にあげるとか分ける・・・ということが上手じゃなかった”と・・・。

”最近いいよとか どうぞとか言うようになってどうしたのかな?と思っていたら・・・・劇でこういうことをしていたんですね。ありがとうございます。”とのことだったそうです。

生活発表会(クリスマス会)には、2つのねらいがあります。

一つは日々の生活の中で子どもたちが使っている言葉や、友達とのかかわりや、道具をどの様に使えるようになっているか・・・・そんな生活の様子を表現する(見ていただく)ということ、もう一つはこのように「劇遊び」という体験がきっかけになって活動を通して学んだことが 日々の生活の中にまた生きてくということ・・・・。

お母さんのお話は後者になりますね。

このような報告を聞くと本当にとてもうれしくなります。

また、これからも大切に子どもの中に生きる保育を目指して頑張っていきたいです!!

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