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21.03.24 ミニ作品展

修了式前に大きな紙袋をお持ちいただき、ありがとうございました。

家にかざってるー!!と子どもたちが嬉しそうに教えてくれます。

音楽会と一緒に行ったミニ作品展の様子を振り返って少しご紹介。

各園児一つずつ立体作品作りに挑戦しました。

つぼみ組(1.2歳児クラス)

奥の方にぶら下げてあるひも通しの活動・・・・・・・。
これを見て、たまたまそこにいらしたお母さんお二人が
「うちの子は、わっかばっかりいれてるわ。」
「うちの子はストローばっかりやで・・・・。」と、
笑いながらおもしろい会話を繰り広げていました・・・・笑

これね・・・・・
何を選んでどの様に通してくのかすべては子どもたちが決めている・・・・
という所にこの活動の素晴らしさ、面白さがあるんです。

よく見てみてください・・・・・。

わっかの入れ方だってふわっと入れている人もいれば、
下の方にぎゅーーーーっと押し込むようにして入れていっている子どももいるでしょう?

この選択の違い、表現の違いをぜひぜひおもしろがって下さい!!



パフェを作りました!!

美味しそうでしょう?



「できた!!」といって職員室に運んできてくれたこともありました・・・。

これは、障害物をあらかじめ貼っておいた紙に
子どもたちがタックシールをはっていくという造形活動です。


これも・・・・おもしろいでしょう?


「シールを貼る」という行為ひとつでこんなにも個性がでる・・・・・。
これだけ、一人ひとりが違う表現が出来るって本当に素晴らしい!!!

ウキウキします!!!

何回見てもおもしろい!!!
保護者の皆さんもこのおもしろさ・すごさに気がついてくださるといいなあ。

ご自分のお子さんの作品だけをひとつだけみると気が付かないと思いますが、
こうやって並べてみると、それぞれの子どもたちの
こだわりや脳みその動き方が違うことがわかって面白いでしょう??


つぼみの子どもたちは毎日お仕事部屋でお仕事をしていますね。
沢山ある教具の中から好きなものを選んで、集中して活動を進めます。
その教具というのは・・・・・・「行為」そのものにスポットをあててつくられたものです。

繰り返し繰り返し「行為」そのものを集中して楽しんでるでしょう?

今回の造形活動も日々のお仕事の延長と言えます。

頭を使って選び、手を使ってかなえていった過程をイメージしながら見てみると
面白いし、すごいって思えますよ。
特に小さい組さんの作品て、
その素晴らしさに気づきにくいんですよ。

分かりやすく顔が上手に描けてる・・・・とか、見立てが面白くできてる・・・・・
って目に見えて理解しにくいでしょう?

表現の原点・・・・アートのはじまりはじまり・・・・・。
実に本能的・・・・・。
もう、現代アートだと思って鑑賞しましょう!!!

こびない素直な脳みその働きみたいなものが見えてすごく面白いですから・・・・。







年少組

年少組は発泡スチロールを使って、「刺す」「並べる」「通す」「重ねる」「貼る」「つまむ」「ねじる」・・・・・・・という沢山の行為を盛り込んで活動しました。

面白いいい作品が出来ましたね。
年少も様々な行為を楽しんだ結果が作品になっています。

ここで、「見立て」が出てきます。
制作してるところに入らせてもらうと
「先生!!みて!!ここな、しゅーーーーって滑るねん。滑り台や!!」
とか
作ったものに指を走らせながら
「ここをのぼって・・・・・ここはぎざぎざの道やねん。あーーーー!!」
とか言いながら「行為を楽しんだ結果、出来上がった作品」に
意味づけをして楽しんでるんです。

作品を作るにあたって年少担任にも「遊園地を作りましょう!」などど
イメージを限定する事をやめてもらいました。
素材や行為そのものの面白さにフォーカスしながら進めたんです。

だから、本当に素直にたのしんでいましたよ!!
意味づけはする時もあればしないときもある・・・・・。
イメージもそれぞれですから昨日は家だったのに今日は公園に・・・・・
みたいな感じでその時々の変化するイメージに合わせて
ぶつぶつとつぶやいて楽しんでいる感じです。

「たのしかった!!」「もっとやる!!」とはりきって集中している姿が
とても印象的でした!!!



年中組

年中組は、「フルーツのお家」を作りました。

「経験」が作品の中にどんどん出てくる面白さ・・・・・これが年中の特徴です。

電気・窓・カーテンに机・・・・・・などなど・・・・。
毎日の生活の中で知っていることが作品にあらわれる・・・・・・。

当たり前ですけど、知らない事は表現できないでしょう?

だからこの中で表現されていることは、経験して子どもたちの中にあるもの。
そう思って見てみると、これまた面白いですよね。



もうひとつ面白いのは、年中になると
「人と人」
「人とモノ」
の関係性が表現されるようになること。

例えばこの作品でいうと、「上でねている人を起こしに行ってる!」っていうんですよ。
人と人でしょう?
その為に、横からはしごを使っているでしょう?
これは人とモノ・・・・・・。

ぶたさんもちゃんと横になっている・・・・。笑

友だちと向かい合っておしゃべり・・・・・。
これも人と人の関係性。

電気にテレビに冷蔵庫に時計・・・・・・。
家で見ているもの、使ったことのあるもの・・・・・。



お家までのアプローチ・・・・道を作ってるんですね・・・・。。
そして沢山のカメレオン・・・・・・。
ならんで歩いてるみたい!!







表し方も本当に十人十色・・・・・!!

例えばウサギひとつでもこんなにちがう・・・・・・。
ね・・・・・違うでしょう?

これはぞうさん。
鼻・・・・可愛いでしょう。
こうやって人間の鼻にあたる位置からにょきっと出ている・・・・。

考えたんでしょうね・・・・。




象の鼻ってなんか「長ーく飛び出してるイメージ」
その感じがよく出ています。


顔から繋がるような形で出ている鼻・・・・。
耳を先に描いたのか・・・・・
鼻を先に描いたのか・・・・・・。
本当に面白いですよね
こどもの作品を見ていると時がたつのを忘れます・・・・。



年中組の作品は関係性の面白さがよく出ています。
年中は連合遊び~協力遊びを行ったり来たりしてるとお伝えしたことがありました。
この遊びの育ちと、造形活動はリンクしています。

作品を通して「人と人」「人とモノ」との関係性を確認してみるのも面白いかもしれません。




年長組  

年長組は「1年の思い出」にスポットをあてて作品造りをしました。

春・夏・秋・冬の思い出を表現しました。


春の美味しいイチゴや桜の木・・・・ポカポカとあったかくなってくる感じが表現されていますね。
年長はそれぞれの頭でイメージしたものを形にする・・・ということを意識しました。




そうだそうだ!!
花火したよな・・・・・。
海浜公園にも行ったよね!!!!

その時の記憶をたどったり、友達に確認したりしながら・・・・・・
「なあなあ!!あの時何色の靴はいとった?」などの
言葉が飛び交うのがおもしろい!!!!







同じ材料の中から、その季節にあった色や体験した時の様子を再現するために
自分でいろんな材料を選びます。
そこにそれを使うんだ・・・・・・とか・・・・、
それそこにくっつく?とか私達大人の心の中では色々思いますが
まあ・・・・・・やってごらん・・・・・です。

私たちの想像や想定を超えて、とてもいい結果を出すこともあるんですよ。
ほっそいほっそいお魚にマステで模様つけようとしたりね・・・・笑
ふわふわのクッションシートをはさみで必死になって切って雲にしてみたり・・・・。


叶えるために無駄になる行動、無駄になる材料も沢山ありました。

でもこれ、子どもの経験にとっては無駄じゃなんです。
むしろ・・・・・宝!!!



自分でイメージしたことをかなえようとするとき・・・・皆さんならどうしますか?
まずは考えたように自分が思ったようにやって見ますよね・・・・・。
じゃあ、それでうまくいかなかったら?
誰かに助けてもらおうとしますよね?
どうやってわかってもらいましょう?
そうです、言葉を使いますよね・・・・・・・。
それでも伝わらなかったら・・・・・?
ジェスチャーで「ほら、こーーーーんな形の・・・・・・・。」見ないな感じで身振り手振り・・・・・。
それが伝わったとして・・・・
やっぱり考えた方法で叶えるの難しそう・・・・・・と思ったら???
そうです。別の方法アプローチの仕方を考える・・・・・。


こんなことを繰り返しながら、うまくいったりいかなかったりしながら
創り上げた作品。
ほんの少しそんなことを想像しながら作品を見てみてください。
なお、子どもの作品が愛おしく思えると思いますよ。




今回の作品作りの活動、どの学年も面白い豊かな時間でした。



安全に道具を使う事(健康)
自分の身近な生活が経験が生かされていく事(環境)
子ども同士、子どもと保育者との応答的な会話(人間関係・言葉)
自分の思い・考えを言葉や体をつかってあらわして楽しむこと(表現)


この 5領域がすべて が含まれた密度の濃い時間を通して
子どもたちの育ちを再確認させてもらいました。

お家の皆さんに見ていただいてうれしかったね!!!!

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