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20.01.21 相撲

年長組は朝、相撲を楽しんでいます。

対戦相手を自分の最大の力と頭脳を使って倒していい競技です。ルールにのっとてね・・・・・。

相撲ってとってもいい活動です。相手とぶつかり合っていいんですから。思いっきり力を使っていいんですから。

相手の力をダイレクトに感じることが出来るいい活動です。目に見えない不確かなものに囲まれた時代を生きる子ども達にとっては、驚くほどインパクトのあるリアルかもしれませんね・・・・。だからこそ、こういう活動は大人が意識して子どもたちに与えたいものですよね。

これがまた面白いのが、体が大きいから、力が強いから・・・・という理由で必ずしも勝つとは限らないところです。さっと、相手からの力をまともに受けずかわすことが上手なこどももいるでしょう?これも、立派な戦略です。体力戦でもあり頭脳戦でもある・・・・。相手の力に対して、自分の力がどのように戦えそうか・・・・考える。

これを組み立てるためには自分の力を知らないとできません。

今の子どもたちは、「頭の中で自分の力を測る」という事があまり上手ではない・・・・残念ながら、これが現状です。なぜできないかといえば、簡単です。自分の手で叶える体験が極端に少なくなったからです。「自分の力の物差し」が持てるほどの体験が少なくなっている・・・とも言えますね。しぼる、掃く、重いものを運ぶ、投げる、飛ぶ、走る、踏ん張る、またぐ、手をつく、ぶら下がる・・・などなど。

やってはいるけど、自分の力が測れるほどの量をこなしていないという事です。

「子どもは遊ぶのが仕事」とは、よく言ったものだと改めて思います。子どもは遊びながら本当に沢山のことを学びます。豊かな経験によって、自分が「出来る!」と頭の中で思っていることと、実際に出来ることがバチっとあってくる。

プロのスポーツ選手なんかはきっとその誤差がほとんどないんだろうなあ…と思います。バレーボールのスパイクのコース、野球のストレート・カーブの投げ分け、ゴルフのホールインワン、バスケットボールのシュート・・・・挙げればきりがないですが、自分の頭で思い描いていることと結果が近いのわかりますか?・・・だからすごい!!ってなるんですよね。

便利な世の中になって、機械が色んなことをやってくれて、簡単になったり時間もかからなくなって・・・もちろんそれはありがたいことなのですが・・・・。文明の歩みをとめましょうと言っているのではなくて・・・・その中で大切なものを「選択する力」を持ちたいですね…という事です。

便利になったものの代償なのだから仕方がない・・・・と言って諦めちゃだめ!!子どもには、自分で出来ることは自分の体と頭を使ってどんどんチャレンジしてほしいのです!!

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